狭庭の花たちⅠ-8
万年青(おもと)
昔の家の庭に
ぎっしりと生えていた
歴史と共にそれらは
消えてしまった
いつからか
万年青がほしいと
あちこちの花屋を
探して歩いた
ようやく一鉢
隅っこの方に
すまなそうに
置かれていた
時代と共に
外に追いやられる花になってしまったのだろうか
自分の記憶では
万年青に
卵の殻を
周りに置いてあったのを記憶している
今もそうした方がいいのか
育て方は
全くわかっていない
ギボウシの所に
一緒のように
植えた
共生してくれたらいい
寂しかった
狭庭で
物語っていると
花が何か語ったてくれるのではないかと
そんな気になる
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