2016年12月26日

本もってるー?

「硝子戸の中っていう本もっている?」
突然の娘からの会話
ドラえもんのポケットではないので
ないよと言いかけたが
漱石全集はもっているので
「向こうの家の書斎に漱石全集があるから持って行くといいよ。いずれ処分してしまう本だから」
「それはダメ。ブリタニカと漱石全集は私のものにするんだから」
「いつでも好きなように持って行け」
「でも、本はここに置いておけば散らからないですむから、必要なときに取りに来る。だから、処分しないで」
と言う

数千冊に及ぶ書籍は
いまや
我が家の厄介ものになっている
1000冊ほどは
処分したけれども
うんざりしている

転々とした
書斎は
現在では
三カ所目
書斎が変わるのは
本の収納ができなくなって
移動したに過ぎない

亭主関白なのか
相方は
そのことについて
一度も文句を言ったことがない
というよりも
あきれているのかも知れない

この一冊分の本代で
子どもの服を買ってくれたらいいのに
とも言ったことはない
好きにやらせてもらってきた

本は
売ろうとすると
ほとんど値段がつかない
どこかに寄付しようとしても
専門書の引き受け手はない
やっかいな品になっている

ゴミで出してしまうのも
なんか
自分の人生を棄てるようで
ためらいがある
でも
文学の跡継ぎはないので
処分するしかないように思っている


本もってるー?





Posted by 孤独の旅人 at 12:10│Comments(0)種々のこと
 
 
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